採用面接で「学生の本音」を引き出す秘訣とは?人事担当者が語る
採用面接で学生の本音を引き出す秘訣

就職活動の面接では、学生が本音を語らず、表面的な回答に終始してしまうことが多い。しかし、企業側が本当に知りたいのは、応募者の価値観や考え方、そして仕事に対する情熱だ。大手電機メーカーで長年採用に携わってきた人事担当者の山田太郎氏(仮名)は、「学生の本音を引き出すには、面接官側の姿勢が重要」と指摘する。

まずはリラックスできる雰囲気作り

山田氏によると、面接の最初の5分間で、学生がどれだけ緊張を解けるかが鍵を握るという。「面接室に入ってきた瞬間から、学生は緊張しています。まずはアイスブレイクとして、『どうやってここまで来ましたか?』といった軽い質問から入ると、学生も自然体で話し始めます」と話す。

実際、同社では面接官が学生の話を遮らず、うなずきながら聞くことを徹底している。山田氏は「面接官が一方的に質問を浴びせると、学生は『正解を言わなければ』と構えてしまいます。対話形式で進めることが大切です」と強調する。

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「なぜ」を繰り返す深掘り質問

本音を引き出すためには、回答に対して「なぜ」を繰り返す深掘り質問が効果的だ。例えば、学生が「営業職に興味があります」と答えた場合、「なぜ営業職なのですか?」「具体的にどんな経験からそう思いましたか?」と掘り下げていく。

山田氏は「学生の回答が抽象的であればあるほど、『なぜ』を重ねることで、本当に考えているのか、それとも表面的なのかがわかります」と説明する。同社の採用データによると、深掘り質問を3回以上行った面接では、学生の本音を引き出せた割合が約70%に達したという。

逆質問の時間を有効活用

面接の終盤に設けられる逆質問の時間も、本音を引き出すチャンスだ。山田氏は「学生に『何か質問はありますか?』と聞くだけでなく、『私たちの会社について、不安に思っていることはありますか?』と聞くと、本音が出やすい」とアドバイスする。

実際、ある学生はこの質問に対して「残業時間が長いと聞きましたが、実際はどうですか?」と率直に尋ね、会社の実情を知ることができたという。山田氏は「学生が不安を感じている点を正直に話してくれることで、入社後のミスマッチを防げます」と述べている。

面接官の自己開示も効果的

面接官が自分の経験を開示することも、学生の本音を引き出す一つの方法だ。例えば、「私も学生時代は悩みましたが、今ではこの仕事にやりがいを感じています」といった自己開示をすると、学生も心を開きやすくなる。

山田氏は「面接官が完璧な姿を見せようとすると、学生も『良いところを見せなければ』と構えてしまいます。面接官も一人の人間として、等身大の姿を見せることが大切です」と語る。

本音を引き出すための3つのポイント

山田氏が最後に強調したのは、以下の3点だ。

  • 学生がリラックスできる雰囲気を作る
  • 「なぜ」を繰り返して深掘りする
  • 面接官も自己開示して対等な関係を築く

これらのポイントを押さえることで、学生の本音を引き出し、採用の精度を高めることができるという。山田氏は「面接は学生と企業がお互いを知る場です。一方的な評価ではなく、対話を通じて相互理解を深めることが重要です」と締めくくった。

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