米国で今年3人目の麻疹死亡例、ワクチン接種率低下で感染再拡大
米国で今年3人目の麻疹死亡例、ワクチン接種率低下で感染再拡大

米ペンシルベニア州の当局は13日、州内の女性(40)が麻疹(はしか)による合併症で死亡したことを明らかにした。麻疹は予防可能な感染症だが、ワクチン接種率が低下する中で確認された今年3人目の死者となった。

死亡の経緯と背景

同州ジェファーソン郡の検視局がフェイスブックへの投稿で発表した声明によると、女性は12日、麻疹に伴う合併症により死亡した。米紙ワシントン・ポストは、検視局からの報告として、女性がワクチン未接種だったと報じた。

同州では8月、ランカスター郡で麻疹に関連して2人がすでに死亡している。これは2026年に米国で初めて確認された麻疹による死亡例となり、同州としては35年ぶりとなった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

アーミッシュ共同体の状況

ランカスター郡には、伝統的な農耕生活を送るアーミッシュの人々が多く暮らしている。伝統を重んじるキリスト教徒の共同体で、ワクチン接種率が一般的な米国人と比べて低い。死亡が確認された2人もワクチン未接種だった。

米国では2000年に麻疹の「排除」が宣言されたが、近年の新たなワクチン懐疑論や保健当局への不信感の高まりを背景に、流行が再開している。

感染拡大の現状

ワクチン反対派として知られるロバート・ケネディ・ジュニア米厚生長官は、ワクチンへの不安を煽ることでこの危機を助長していると批判されている。

米疾病対策センター(CDC)によると、2026年に全米で確認された麻疹の感染者数は約3300人に達しており、2025年全体の2289人を上回っている。これまでの年間最多は、1991年の9643人だった。

麻疹は、肺炎や脳炎といったより重篤な合併症を引き起こす可能性があり、深刻な後遺症が残ったり死亡したりすることもある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ