慶応義塾大学大学院教授の小幡績氏は、日本が再成長するために必要な真の戦略として、小中学校の教育を変えることを提言している。現在、小幡氏はビジネススクール(慶應義塾大学大学院経営管理研究科)の学生を引率し、マレーシアで修学旅行を行っている。この修学旅行は、北東アジア3カ国(日本・中国・韓国)のビジネススクール(慶應義塾大学、清華大学、延世大学)が提携し、アジアビジネスを牽引するリーダーを育成するためのプログラムだ。
ビジネススクール方式の修学旅行の実践
今年は中国の清華大学がホスト校だったが、某国首脳の発言により実現が困難となり、マレーシアでの第三国開催となった。結果的にマレーシアの企業を深く観察でき、有意義なものになっている。小幡氏は、このようなビジネススクール方式の修学旅行を小中学生にも導入すべきだと提案する。
具体的な提案:相互訪問型の修学旅行
例えば、東京都三鷹市と秋田県横手市が修学旅行で姉妹関係を結び、それぞれの市立小中学校の生徒が互いの市を訪問。相手の体育館でキャンプを行い、防災体験(避難所体験)生活を送りながら、地元の生徒のリードで地元の産業、企業、農家などを訪問し、地域の課題を議論するというものだ。相互訪問の形式は自由で、すでに似たような取り組みを行っている自治体もあるかもしれない。
「子供には無理」という先入観をなくすべき
小幡氏は、子供には無理だという先入観をなくすべきだと強調。自分で驚き、目を見開き、心をざわめかせる機会をつくることの重要性を説く。ひたすら五感と第六感で感じ、見て、観察することが初等教育を変え、日本を強くするという。
教育変革の必要性
小幡氏は、これまで義務教育における修学旅行の廃止を主張してきたが、ビジネススクールのような形で行うのであれば有意義だとして、新しい形を提案する。日本の再成長には、教育の根本的な変革が必要であり、その鍵は小中学校の教育にあると結論づけている。



