日本女子大学は、2028年度までに家政学部の全学科をそれぞれ独立した学部とする方針を固めた。1901年の開学以来、4万人以上の卒業生を輩出してきた家政学部の名称が消える。
厳しい経営状況に直面する女子大学では、学生募集停止や共学化などの動きが相次ぐ。その一方で、大規模な組織再編によって生き残りを図る取り組みも活発化しており、日本女子大の決断はその代表例となる。
家政学の領域拡大と固定観念
名称変更の背景には、家政学という学問領域の広がりがある。現在の家政学部は「衣」「食」「住」に加え、生活経済や化学、生物、工学など社会科学や自然科学の分野までをカバーする。一方で「家政学といえば女性の学問領域」という固定観念も残る。学部の看板を変えることで、学びの特徴を正確に伝える狙いがある。
篠原聡子学長は「文理融合を推進するために、(学部間などの)垣根を低くする狙いもある」と話す。
理工学部新設と大規模再編
2029年4月には理工学部の開設を計画。家政学部からの「株分け」(同学長)で誕生した理学部が、理工学部に生まれ変わる。伝統ある家政学部の改組は、大規模な学部再編のプロローグだ。
目白キャンパスの学部在籍者数は2025年5月時点で6194人。在学生だけでなく卒業生へのキャリア支援にも定評がある。



