ハンセン病の強制隔離と断種手術の史実を高校生が創作劇「そのひとの名前」で描く、らい予防法廃止30年
ハンセン病の史実を高校生創作劇「そのひとの名前」で描く

鹿児島県立伊集院高校演劇部の創作劇「そのひとの名前」が、全国高校総合文化祭(秋田県)で7月31日に上演される。らい予防法廃止から30年、国家賠償訴訟で違憲判決が出て25年となる今年、ハンセン病患者の強制隔離と尊厳回復の闘いを描いた作品として注目を集めている。

劇の内容と史実

劇は国賠訴訟の場面から始まる。弁護士が主人公に「本人調書、原告山田島男。これは本名ですか」と問う。主人公は「いいえ」と答え、「姉と妹に迷惑が」と本名を名乗れない理由を語る。主人公は奄美大島に住んでいた中学生だった1950年ごろにハンセン病を発症。強制収容を免れようと山中に潜むが密告により捕らえられ、51年に本土の療養所に収容された。戦後に普及した特効薬で治癒した後も退所できず、入所者と結婚する際には子どもができなくなる断種手術を強いられる。国の隔離政策は憲法13条に違反していると社会へ訴え続ける。

1996年にらい予防法が廃止されたが、国が責任を認めようとしなかったため、元患者側は国賠訴訟を起こして勝訴した。劇はこれらの史実に基づいて構成されている。

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脚本を手がけた顧問教諭

台本を書いた演劇部顧問の上田美和教諭(54)は、高校演劇に関わって約30年。総文祭出場は今回で4回目。過去には屋久杉の保全活動や出所者を雇用する飲食チェーンなど社会性の濃いテーマで台本を書き、過去3回とも創作脚本賞に輝いた。

全国総文祭で披露

創作劇「そのひとの名前」は、7月31日に秋田県で開催される全国高校総合文化祭で上演される。

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