フェリス女学院中学校・高等学校(横浜市)は2026年7月、中学3年生を対象とした2日間の理科研修を三浦半島で実施した。この研修は、教室で学んだ知識を実際の自然環境の中で確かめることを目的としており、生徒たちは海の生物や地層の観察を通じて、教科書だけでは得られない体験学習に取り組んだ。
1日目:天神島で海洋生物の観察
研修1日目は、三浦半島西側に位置する天神島(神奈川県横須賀市)の海岸を訪れた。生徒たちは潮だまりや岩場で、ナマコやクモヒトデ、アメフラシなど多様な海洋生物を観察。実際に触れたり、動きを観察したりすることで、生物の生態や特徴について理解を深めた。教員の指導のもと、生徒たちは熱心にスケッチやメモを取り、生物の分類や行動について議論する様子も見られた。
2日目:荒崎公園で地層観察と博物館見学
2日目は午前中に荒崎公園(同)を訪れ、地層や地形の観察を行った。三浦半島は複雑な地質構造を持ち、荒崎公園では断層や褶曲(しゅうきょく)した地層を間近で見ることができる。生徒たちは地層の傾きや構成岩石を調べ、地域の地質学的な歴史について学んだ。午後には横須賀市自然・人文博物館を訪問し、展示物を見学。館内の解説や標本を通じて、午前中のフィールドワークで得た知識を整理し、さらに深い理解を得た。
授業と実践の架け橋
今回の研修は、中学3年生の理科の授業で学んだ内容を実地で確認する重要な機会となった。フェリス女学院では、教室での学習とフィールドワークを組み合わせることで、生徒の科学的な思考力や観察力を養う教育を重視している。参加した生徒は「教科書で見ただけの生物を実際に見て、触れることができてとても勉強になった」「地層の観察では、地球の長い歴史を感じることができた」と感想を述べた。
同校は今後も、このような体験型の学習プログラムを通じて、生徒の興味や探究心を引き出す教育を継続していく方針だ。



