子どもに「今日どうだった?」はNG!記述式問題に強い子の家庭に共通する会話術
記述式問題に強い子の家庭に共通する会話術とは

記述式問題が得意な子どもと、そうでない子どもの差は、家庭での会話にあるという。一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で「ドラゴン桜2」編集担当の西岡壱誠氏は、保護者が誤解しがちなポイントとして、「今日どうだった?」「最近何かあった?」といった一言での質問は、記述力を鍛える会話としてはほとんど機能しないと指摘する。

漠然とした質問が子どもを固まらせる

「今日どうだった?」と聞かれて、「うん、まあ普通」で終わってしまうのは、子どもが無愛想だからではない。質問の範囲が広すぎて、何を答えればいいかわからないからだ。大人でも初対面の人にいきなり「最近どう?」と聞かれれば困る。記述問題が苦手な子が固まる現象と、同じ構造なのだという。

記述問題に強くなる「芋づる式会話法」

記述問題も同様で、「明治維新について論じなさい」という漠然とした問いには、大人でも手が止まる。良い記述問題は必ず「切り口」が指定されている。「明治維新の経済政策について、殖産興業を中心に説明せよ」といった具合だ。切り口が定まってはじめて、書き手は答えを組み立てられる。

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家庭での質問も「切り口」を与える形にする必要がある。西岡氏が観察してきたところ、記述力を鍛える家庭では、一つのキーワードから芋づる式に会話を広げていく「芋づる式会話法」が共通しているという。具体的には、子どもが学校で習った単語を一つ取り上げ、「それってどういう意味?」「ほかにどんな例がある?」と掘り下げていく。これにより、子どもは自分の言葉で説明する練習ができ、記述力が自然と身につく。

実践的な会話のコツ

西岡氏は、保護者が「じゃあ質問をたくさんすればいいんですね」と誤解しがちだと述べる。しかし、単に質問の数を増やすのではなく、質を変えることが重要だ。例えば、子どもが「社会で江戸時代を習った」と言ったら、「江戸時代のどんなところが面白かった?」ではなく、「江戸時代の鎖国政策について、なぜ日本は鎖国をしたと思う?」と具体的な切り口を提示する。そうすることで、子どもは考えを整理し、論理的に説明する力を養える。

この方法は、記述式問題の対策としてだけでなく、日常的な思考力や表現力の向上にも役立つ。西岡氏は「家庭での会話が、子どもの学力を左右する重要な要素の一つだ」と強調している。

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