社名伏せたインターン説明会に32大学から60人参加、企業が理念アピール
社名伏せたインターン説明会に32大学から60人参加

社名を明かさずに自社をアピールする異色のインターンシップ企業説明会が7日、東京都内で開かれ、国内32大学の学生・院生約60人が参加した。人材確保が課題となる売り手市場の中、企業理念を理解する人材に興味を持ってもらおうと、採用担当者らが懸命にアピールした。

社名を秘すことで特定企業への集中を回避

就職・転職支援サイトを運営するウォンテッドリー(東京都港区)が「インターンシップフェス」と題して企画した。社名を秘すことで、一般的な説明会でありがちな特定企業への集中を回避することや、事業内容に目が向きやすくなるといった効果が期待できるという。

この日の参加企業は、IT(情報技術)やソフトウエア開発、教育支援、病児保育業など計9社・団体。学生は東京大、京都大、早稲田大、慶応大など国公立・私立の計32大学の1~4年と大学院生で、6~7人ずつのグループに分かれ、9つの企業・団体のブースでそれぞれ採用・人事担当者から説明を受けた。学生らは「なぜ就職を決めたのか」「体育会系ですか」「業務への満足感はありますか」など質問を次々とぶつけていた。

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参加企業・学生の声

参加企業の一社、教育・学習支援業のインスパイア・ハイ(東京都千代田区)の人事担当者、小松奈央さん(39)は「(学生らに)社会を動かす喜びや仕事のやりがいを伝えた」と振り返り、「企業だけでなく、社員の経歴や人となりなどを通して会社を見極めようとしている姿勢が伝わってきた」と話した。

参加した国士舘大学理工学部3年、尾崎優仁(ゆうと)さん(23)は「企業名が隠されていることで事業が自分に合っているかを考えた。海外留学経験や英語力を生かせそうだと感じる企業を見つけることができた」と成果を話した。慶応大学政策学部2年の堀遥花さん(20)は「もともと興味があった自然や環境に関係する企業があり気になった。実際に就職を考えている業種とインターン先の希望業種はいまは同じではないが、インターンを通して見識を深めたい」と話した。

今後の開催へ

説明会は午前10時から午後5時の約7時間にわたって行われ、後半には企業名を明かした上で、各社が改めてプレゼンテーションを行った。ウォンテッドリーは社名を秘すインターン説明会を令和5年に初めて開催。その後、企業側、学生側からのリクエストを受けて今回2回目を開いた。同社担当者は「社名を秘す説明会は国内でも珍しく好評をいただいた。今回も参加者や企業らの話を踏まえ、今後の開催につなげていきたい」と意気込んでいる。

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