尾道―今治の観光航路、10・11月に運航 昨年の実証事業第2弾、増便や寄港地変更で誘客狙う
尾道―今治の観光航路、10・11月に運航 増便や寄港地変更

尾道市と愛媛県今治市を結ぶ観光航路が、10月と11月の土・日曜日を中心に運航される。しまなみ海道を軸にサイクリングとクルージングを組み合わせた新たな観光モデルを生み出そうと、両市などでつくる協議会が昨年始めた実証事業の第2弾。今年は便数を増やしたり寄港地を変更したりし、インバウンド(訪日外国人客)らの誘客を狙う。

運航日数を16日間に拡大、一部区間を増便

尾道―今治間にはかつて定期航路があり、しまなみ海道が全線開通した1999年に廃止された。海道には自転車道が併設され、多島美を眺めながら走れるとして、国内外のサイクリストが訪れるようになった。

しかし、自転車道は片道約70キロあり、初心者が1日で走破するのは容易ではない。船も組み合わせ、日帰りで楽しめるようにと昨年秋、尾道、今治両市などが期間限定で航路を「復活」させた。

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今回、運航日数を大幅に増やして16日間とした。尾道から今治までの6港をつなぎ、伯方島(今治市)も枝越港にとまるようにした。昨年は尾道―今治間の2往復だったが、今年は既存の定期航路と連絡する形をとり、尾道―瀬戸田間を6往復にするなど一部区間を増便した。

モデルツアー開催、旅行業者から好評

協議会は、個人利用だけでなく、航路を活用した観光開発も促したい考えだ。

7月10日には旅行業者らを招き、連携する尾道観光協会のガイドが案内するモデルツアーを開催。一行は尾道で電動自転車を借り、50台以上の自転車を積める旅客船「サイクルシップ ラズリ」に乗り、大三島(同市)の井口港へ。海沿いを進み、大三島橋を渡って枝越港まで約10キロを走った。伯方島の道の駅では、地元食材を生かした昼食も提供された。

参加した大手旅行会社のインバウンドツアー企画担当者は「しまなみ海道のサイクリングは欧米人に人気だが、一部分だけ走りたいという60歳代以上の人や家族連れもおり、魅力的に感じた」と話した。

協議会と連携し事業を運営するJR西日本広島支社の内藤真也課長は「今後も季節運航を続け、観光に欠かせない交通手段として成長させたい」と期待した。

運賃は1日乗り放題5500円、事前販売も

航路の運賃は、1日乗り放題が自転車積載料含め5500円。各区間の片道チケットも販売し、尾道―瀬戸田間は積載料含め2000円、瀬戸田―今治の各港間は同2500円。乗船時に購入する。乗り放題券はJR西の観光ナビサービス「tabiwa」などで事前販売している。運賃はいずれも税込み。

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