リニア中央新幹線・長野県駅(仮称)の建設予定地では、造成工事が進んでいる。静岡工区の着工で開通が早くても2036年以降となる見通しが強まる中、飯田市は駅前広場の一部を2028年度中に供用開始する方針だ。
開通は2036年以降か
JR東海は駅舎のデザインにも着手したが、肝心の開通時期は示していない。静岡工区は難工事で最低でも10年かかるとされ、開通は早くても2036年以降との見方が大勢を占める。
飯田市リニア推進部の下平泰寛部長は「まだ先は長いが、(静岡着工で)再び先を見通せることになったことを前向きに受け止めたい」と語る。
駅前広場は先行整備
駅前広場はリニアの開通時期に関わらず、2028年度中の一部供用開始を目指している。周辺道路や駅前広場の造成は県や市の予算で進められている。
観光格差是正への期待
県南端の南信州地域に位置する飯田市は、都心から電車で最短でも約4時間かかる。リニアで45分に短縮されれば、「県の南の玄関口になる」(県リニア整備推進局)との期待が高い。長野県の観光はコロナ禍後、南部に「取り残されている感」が強く、リニアの開通が南北格差を埋める鍵とされている。



