23区で最安クラス「5万円台」から住める街
今回は都営地下鉄新宿線の一之江駅周辺を歩く。このエリアは23区の中でも家賃が安く、5万円台から物件が見つかる。その秘密は、かつて水田地帯だった歴史にある。
水田地帯の歴史が生んだ静かな住環境
『江戸川区の民俗2 一之江境川沿岸地区の民俗』によれば、この地域は江戸川区中央部に位置し、かつては用水路で潤う肥沃な水田地帯だった。その名残で、現在も広い敷地に立派な邸宅が立ち並び、農家風の土壁の納屋を残す家もある。金持ちが集まったのではなく、元からの住民が自分の土地に家を建ててきた結果だ。
子育て世代に人気の理由
街を歩くと、子どもを乗せた自転車と頻繁にすれ違う。不動産関係者の諸永さんは「家賃の安さもあり、子育て世代の若い夫婦からの問い合わせが増えている。人口流入も活発で、今後家賃は上がるだろう」と話す。
環七沿いの甘栗屋「木守庵」
環七沿いにある「木守庵」は創業50年以上の甘栗屋。2代目の久原秀介さんは、3年前に一之江に移転した理由を「城東地区で事業用物件を探し、広さと賃料のバランスが最も良かったから。以前の江東区より割安で、工場直売所に適した条件が揃った」と語る。事業用としても家賃が安いことが魅力だ。
ひっきりなしに客が訪れる人気店
取材中も次々と客が訪れ、地元に根付いた人気ぶりを見せていた。一之江は、住むにも商売するにもコストパフォーマンスの高い街と言えそうだ。



