福岡県警は22日、日本製鉄(本社・東京都千代田区)の元社員2人を含む計3人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。取引先に機械用潤滑剤を架空発注し、現金約400万円をだまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。
逮捕された3人と疑いの内容
逮捕されたのは、日本製鉄元社員で兵庫県加古川市に住む51歳と44歳の男、および油圧機器販売修理会社「東光」の社長の男(80)=北九州市八幡西区。
捜査2課によると、元社員らは日本製鉄で機械整備を担当していた2024年5~6月、仕入れる必要のない機械用潤滑剤を東光に発注。納品書を提出して納品が完了したように装い、51歳の元社員と東光の社長とで約211万5千円、44歳の元社員と東光の社長とで約211万5千円を、それぞれ日本製鉄からだまし取った疑いがある。
長期にわたる不正の可能性
県警は、架空の発注書などから3人が約10年にわたって3億円分を架空発注し、元社員2人は社長からキックバックを得ていたとみている。
2025年2月に日本製鉄側から県警に「架空発注で相当な被害が出ている」という趣旨の相談があり、発覚した。
日本製鉄の広報は「元社員が逮捕されたことを厳粛に受け止めております。今後の捜査に引き続き全面的に協力してまいります。また、社員教育を再徹底し、再発防止につとめていきます」とコメントした。



