乳幼児にけいれんやO脚などの症状が出る「ビタミンD欠乏症」について、福岡市立こども病院の内分泌・代謝科長の都研一医師が解説した。
ビタミンD欠乏症とは
ビタミンDは肝臓と腎臓で活性化されて腸からのカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする。ビタミンDが不足し、血液中のカルシウムが少なくなることで引き起こされるのが、ビタミンD欠乏症だ。
乳児は低カルシウム血症による全身のけいれん、1、2歳の幼児ではO脚などの骨格異常(くる病)が出ることで気づくケースが多い。骨折や肋骨の変形に至る場合もある。
原因と予防法
ビタミンDは日光(紫外線)に当たることで体内で作られるほか、食事で補うことも必要だ。紫外線を避けようと強い日焼け止めを塗ったり、外出を控えたりすることや、偏食が欠乏症になる原因の一つと考えられる。
このため、生活習慣を改善することが根本的な治療法となる。適度に日光を浴び、ビタミンDが豊富な魚やキノコ類も取り入れながら、バランスのよい食事を心がけることが大切だ。これらはビタミンD不足の予防にもなる。



