和田秀樹「高齢者は肉食でセロトニン補給を」老後うつ予防に肉1日150g
高齢者は肉食でセロトニン補給を 和田秀樹氏提言

粗食が招く高齢者のセロトニン不足と前頭葉機能低下

精神科医の和田秀樹氏は、高齢者が血圧を過度に気にするあまり粗食に偏り、脳内のセロトニン不足を招いていると警鐘を鳴らす。和田氏によれば、セロトニン不足は前頭葉の情動コントロール能力を低下させ、高齢者の「キレやすさ」や老年期うつ病の増加につながっているという。

日本人の血圧トラウマの歴史的背景

和田氏は、1950年代以降の日本で脳血管疾患が死因第1位となり、特に脳出血が多かったことが、現在に至るまでの血圧への過剰な関心の原因だと説明する。脳出血予防のために「減塩」が強調され、その結果、血管を強くするためのタンパク質、特に肉類の摂取が敬遠されるようになった。

しかし、和田氏は「高血圧予防で脳出血は減ったが、代わりに前頭葉の機能低下による精神面の問題が増えた」と指摘。アメリカでは2015年に食事ガイドラインからコレステロール摂取制限が撤廃され、「肉食=悪」という考えは過去のものとなっているが、日本では依然として高齢者の肉食回避が続いていると批判する。

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「幸せホルモン」セロトニンの重要性

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定や満足感に不可欠な神経伝達物質。和田氏は、セロトニンの材料となるトリプトファンを多く含む肉類の摂取が重要だと強調する。同氏は「高齢者ほど1日150グラムの肉を目標に食べるべき」と提言し、適度な肉食が前頭葉の老化防止やうつ予防に有効だと述べている。

世界的常識との乖離

和田氏は「日本の常識は世界の非常識」と述べ、高齢者の肉食制限がその典型例だと指摘。コレステロールと食事の関係は個人差が大きいという研究が増えているにもかかわらず、日本の高齢者は減塩・粗食に固執し、結果的にセロトニン不足を招いていると警鐘を鳴らす。

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