沖縄や九州を原産とする南方系の「クロコノマチョウ」とみられるチョウが、舞鶴市瀬崎の観光農園「舞鶴ふるるファーム」で確認された。府内ではこれまで福知山市では採集されているが、舞鶴市の最北端地域での捕獲は初めてで、地球温暖化を示すものとして注目される。
観察会後に発見、網で捕獲
8月30日、同農園で開かれた観察会の後片付けをしていた同農園取締役の山下恭平さん(36)が、見慣れない不規則な飛び方をしているチョウを発見。網で捕まえ、自らも所属する「丹後・丹波虫の会」のメンバーと確認したところ、クロコノマチョウのオスとみられる個体と確認されたという。
生息域を北に拡大
クロコノマチョウは、焦げ茶色でハネの縁が角張ったジャノメチョウの仲間。沖縄や九州、中国、四国地方に分布し、近年は生息域を北に広げていることが報告されているという。今後、メスの個体も確認されれば、一時的な飛来ではなく同所で定着している可能性を示す証明となる。
標本展示も予定
山下さんは、1999年にも南方系の「ナガサキアゲハ」を舞鶴市で初めて捕獲した。同農園は今年開園20年を迎え、山下さんはクロコノマチョウをはじめ、チョウの標本を10月10日から展示するという。「ぜひ見に来て、温暖化の実態を感じてほしい」と話している。



