愛知県内を8日に襲った大雨は、名古屋市で1時間に104.5ミリという記録的な雨量を観測した。鉄道やバスなどの交通機関も止まり、帰宅時間と重なって市民生活に大きな影響が出た。
観測史上最大の雨量
名古屋地方気象台によると、名古屋市では午後4時53分までの1時間に104.5ミリを観測した。1890年の統計開始以来最大で、大きな被害が出た2000年9月11日の東海豪雨時の97.0ミリを上回った。
市中心部の繁華街・栄付近では午後4時過ぎには道路が冠水し、膝下あたりまで水位が達した。交差点では買い物客らがズボンやスカートをまくり上げて渡る姿が見られた。
交通機関の混乱と避難指示
JRや名鉄、名古屋市営地下鉄や市営バスが運行を見合わせた。帰宅困難者向けに名古屋駅近くなどに一時退避場所が設置された。
一宮市の会社員男性(24)は「家族にはきょう帰れないかもしれないと連絡した。公共交通機関が止まるとは思わなかった」と退避場所で語った。
気象庁は庄内川に「レベル5氾濫特別警報」を発表。名古屋市は約200万人を対象に避難指示を発表し、警戒を呼びかけた。
今後の雨量と注意点
中部地方整備局によると、県内の国が管理するアンダーパス15か所中、2か所で冠水を確認し、通行止めとした。人的被害などは確認されていない。
名古屋地方気象台によると、9日午後6時までに予想される24時間降水量は多いところで200ミリ、その後10日午後6時までは80ミリ。線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増える恐れがある。



