道は、2025年度のトドやアザラシ、オットセイの海獣類による漁業被害額が10億9000万円だったと発表した。被害額は全道的に減少傾向が続き、2016年度(21億4000万円)から10年間で半減した。
被害の内訳と地域別の特徴
被害額のうち、漁網を破られるなどの直接被害が2億7000万円(前年度比2600万円減)、漁獲物を食べられる間接被害は8億2000万円(同7500万円減)だった。
被害額を地方別に見ると、トドは石狩や宗谷で目立ち、アザラシは留萌や根室、釧路が深刻で、オットセイは後志で全体の7割超を占めた。
海獣類別の状況
海獣類別では、トドが最多で9億5000万円。トドは駆除上限数(採捕枠)を倍増した2014年度から堅調に被害額を減らしてきたが、2024年度は6年ぶりに10億円を超え、2025年度もほぼ横ばいだった形だ。漁具が破られたり主食であるニシンが食べられたりするなど、食害の深刻化も懸念される。
一方、アザラシによる被害額は8300万円で、統計を始めた2008年度以降、最少だった。道森林海洋環境課は「保護と捕獲のバランスを取りながら確実に被害を減らしたい」としている。



