高知県内では8月も太平洋高気圧に覆われ、気温が高い日が続いた。高知市の最高気温はほぼ連日30度を超え、降水量も平年の3分の1程度。少雨の影響で物部川ではアユが約16万匹から約9万匹に激減し、早明浦ダムでは貯水率が6.4%まで低下して湖底の旧大川村役場が姿を現した。
記録的な暑さと少雨
高知地方気象台によると、8月の平均気温は高知市で28.8度(平年27.9度)で、最高気温は13日を除き連日30度を超えた。2日には同月として過去10年で最も高い38.1度を観測し、35度以上の猛暑日は5日間あった。四万十市の平均気温は28.4度(平年27.3度)で、2日に40度以上の酷暑日を記録した。
降水量も少なく、高知市で94ミリ(平年284.1ミリ)、本山町で65.5ミリ(平年410.1ミリ)など。早明浦ダムの貯水率は今月7日午後5時時点で6.4%まで低下し、湖底にあった旧大川村役場がはっきりと確認できる。ダムから水を受ける香川、徳島両県では、供給量をカットする第4次取水制限を18年ぶりに実施している。
アユの大量死と熱中症
物部川では今夏、アユが大量に死んでいるのが見つかった。物部川漁業協同組合(香美市)が専門家に依頼して行った調査によると、7月には約16万匹が生息していたが、今月の調査では約9万匹まで減少した。少雨のため上流のダムからの流量を抑えたことで、水温が上昇したことが原因とみられる。
松浦秀俊組合長は「秋以降にどれだけ親が生き、産卵が行われるのかも心配だ」と話した。
消防庁のまとめによると、8月に高知県内で熱中症の疑いにより搬送されたのは208人(前年同期比3人減)。2日には本山町で農作業をしていた90歳代の女性が心肺停止の状態で倒れているところを家族が発見し、搬送先で死亡が確認された。熱中症とみられ、消防隊員らが駆けつけたとき女性の体温は39度以上あったという。
今後の見通しと呼びかけ
ここ数日、停滞する秋雨前線の影響で暑さは落ち着いているが、地方気象台によると、平年より気温が高い状態は今月も続く。県消防政策課の担当者は「適切なクーラーの使用や水分、塩分の補給を心がけてほしい」と呼びかけている。



