フランス当局は24日、欧州を襲う記録的な熱波の影響で、同国北西部の約6万8000世帯が大規模停電に見舞われたと発表した。今回の一連の異常気象において、国内で大規模停電が発生したのは初めて。沿岸部のフィニステール県によれば、停電は送電網の変圧器のトラブルによるもので、記録的な猛暑が原因とみられている。負傷者は出ていない。
停電の発生状況と復旧見通し
停電は23日午後9時(日本時間24日午前4時)ごろ、ブルターニュ地方カンペール近郊の町で発生。23日深夜には影響を受けた顧客が最大10万6000世帯に上ったとされる。送電事業者RTEは「接続の再開は早くとも24日夜になる見込み」と説明している。
猛暑警報の拡大と影響範囲
24日、最高レベルの「赤色警報」が出されている地域はさらに拡大。AFP通信の試算では、仏人口の3分の2近くにあたる約4400万人がこの最上位の警報下に入った。一段階低い「オレンジ警報」が出されている31県を合わせると、フランスの総人口の90%以上が異例の猛暑にさらされていることになる。
今回の熱波は欧州全体に影響を及ぼしており、気候変動との関連性が指摘されている。フランス政府は市民に対し、こまめな水分補給や冷房のない部屋での滞在を避けるよう呼びかけている。



