奈良県三郷町は、バイオ燃料事業などを手がけるレボインターナショナル(京都市下京区)と連携協定を結び、家庭から回収した廃食用油を航空燃料にリサイクルする「FRYtoFLY」プロジェクトを推進する。同社がこれまでに42自治体と同様の協定を結んでおり、県内では天理市に続いて2例目となる。
回収した油をSAFに精製
具体的には、町内の家庭からごみとして回収された廃食用油を基に、レボ社がコスモ石油や日揮ホールディングスと共同で堺市にある製造設備で持続可能な航空燃料「SAF」を精製。日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)など各航空機向けの燃料に再資源化する。
同町は国連が提唱する「SDGs(持続可能な開発目標)」を踏まえ、脱炭素化などの取り組みを推進してきた。これまで町役場などに回収ボックスを設け、家庭から出された廃食用油をせっけんにリサイクルしていたが、今回の協定を機に、今後回収した廃食用油は航空燃料向けに切り替える。
町長とCEOが意義を強調
町役場で行われた協定締結式で、木谷慎一郎町長は「家庭で使われた油で飛行機が飛ぶ夢がある話。町民の協力を得て、限りある資源を有効に使う循環型社会を進めたい」と意義を強調した。
レボ社の越川哲也CEO(最高経営責任者)は、全国の家庭で年間約10万トンの廃食用油があり、再資源化されていない使用済み油が多いことを挙げ、「SAFという国内エネルギーへ転換する取り組みに同町が参加いただくのは光栄だ」と歓迎した。



