スイスのアルプス山脈の氷河を観測している研究者ネットワークは1日、国内の氷河の体積がこの5年間で約20%減ったと公表した。今年は冬の少雪と記録的な暑さが重なり、氷河が前年比で5.5%減少した。2022年に次ぐ観測史上2番目の大幅な縮小となった。
観測方法と調査結果
複数の大学や公的機関が参加する「スイス氷河モニタリング・ネットワーク」が、国内23の氷河で、氷に打ち込んだ観測用のポールを使って融解量を測り、積雪の状況なども調べた。
報告書によると、この1年間では水深2.9メートル分に相当する氷が平均して失われた。スイス全体では氷河の体積が5.5%減少したと推計され、22年(5.9%減)に次ぐ「極めて異例の規模」だとしている。
減少の背景
背景には、冬の少雪と長期間の高温が影響しているとみられる。