熊本県で震度7を観測した地震について、国土地理院は衛星測位システム(GNSS)を使って地殻変動を解析した結果、同県八代市で地盤が北東方向に約84センチずれるなど、大規模な変動が観測されたと発表した。2016年の地震でも同程度のずれが生じており、地震の規模の大きさが改めて裏付けられた。
観測された主な地殻変動
同院では大きな地震の発生後、全国約1300か所の電子基準点で地盤の動きを解析している。今回の地震では、震源に近い八代市「千丁」の地殻変動が最も大きく、北東に約84センチずれ、約30センチ沈降した。熊本市の「城南」は北に約40センチずれ、約10センチ隆起。八代市の「泉」では南に約17センチ動き、上下の変動はわずかだった。
断層モデルの推定
基準点を活用した震源断層モデルによる解析では、断層は長さ約29キロメートル、幅約6キロメートルで、約2メートル動いたと推定された。気象庁は今回の地震について、陸域断層が水平方向にずれる「横ずれ型」としており、この分析は同院の解析と整合している。
2016年の地震との比較
一方、2016年の地震では、南阿蘇村の地殻変動が最も大きく、南西に約97センチずれ、約23センチ隆起していた。国土地理院の担当者は「同規模の地殻変動が発生したと言える。今回は暫定的な解析なので、今後も精査を続ける」と語った。



