28日午後4時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、宇城市と氷川町で震度7、熊本市南区などで震度6強を観測した。気象庁はこの地震を「令和8年熊本地震」と命名した。震源の深さは約16キロ、マグニチュードは7.1と推定される。
イオンモール熊本で爆発、多数閉じ込め
嘉島町の商業施設「イオンモール熊本」では地震後、多数の人が閉じ込められている。現地の消防などによると、同日午後6時頃、同施設で「爆発音がした」との複数の通報があった。2階部分が崩落し、けが人や多数の閉じ込められた人がいるとの情報があり、消防が詳細を調べている。イオンは「地震を受けて来店客を店内から避難させた後に、爆発が起きた」と説明している。
被害と対応
総務省消防庁によると、八代市や宇城市、熊本市などで119番が多数寄せられ、各地で火災も発生している。熊本県警の午後5時現在のまとめでは、県内の家屋倒壊12件、家屋閉じ込め4件、火災2件、救助が必要な事案13件が発生。九州電力によると午後8時20分現在、約4万7000戸の停電が発生している。JR九州は九州新幹線や在来線の全線運転を見合わせた。
防衛省によると、午後5時半に熊本県知事から自衛隊に災害派遣要請があり、陸海空3自衛隊が被災地に派遣された。警察庁は福岡、佐賀、大分など10県警に対し、広域緊急援助隊を熊本県に出動させるよう指示した。
地震の特徴と注意喚起
今回の震源は、2016年の熊本地震の震源から南に約20キロ離れた位置にあり、日奈久断層帯の近く。気象庁の清本真司・地震津波対策企画官は28日夕の記者会見で「関連は現時点でわからない」としつつ、「揺れの強かった地域では1週間程度は最大震度7の地震に注意してほしい」と呼びかけた。また、ビルなどの高層階を大きく揺らす長周期地震動の「階級4」(立っていることができない)が熊本県内で観測された。その後も最大震度5弱を観測する地震が相次いだ。気象庁は一時、有明・八代海に津波注意報を出したが、津波は観測されなかった。
原子力規制庁によると、九州電力の川内原子力発電所(鹿児島県)と玄海原発(佐賀県)、四国電力伊方原発(愛媛県)では異常は確認されていない。



