大阪府箕面市の工事現場で7月に見つかった不発弾の撤去作業が、今月27日に行われる。当日は、阪急箕面駅の東側一帯で立ち入りが規制され、住民ら約2400人が避難対象になる。また、阪急箕面線が一時運休するなど交通機関も影響を受けるほか、箕面大滝がある府営箕面公園への入り口も一部閉鎖される。
撤去作業の概要
市によると、7月17日に見つかった不発弾は通称1トン爆弾(長さ約1・8メートル、直径約60センチ)。陸上自衛隊が同日、不発弾の信管に保護キャップをかぶせるなど安全処置を施した。爆発の危険性はないという。発見場所は、阪急箕面駅近くの住宅建設予定地。周辺は住宅街で、近くに市の文化・交流センター、約300メートル東側には小学校がある。
撤去作業が行われる今月27日は、発見場所から半径約300メートル以内が「警戒区域」に設定され、住民ら約2400人は区域外に避難する必要がある。作業が完了し、市が安全を宣言するまで区域内に入ることはできない。
避難と罰則
避難を拒否した場合、災害対策基本法に基づき罰則(10万円以下の罰金または拘留)を科せられる可能性もある。市は今月、区域内の住宅や事業所を訪問し、避難や交通規制について周知した。当日は、一時避難場所として午前9時から市立中央生涯学習センターを開放する。
作業は陸上自衛隊中部方面後方支援隊(京都市)が担う。全員の避難を確認した後、午前10時頃に作業を開始し、終了は「夕方頃」としている。同隊によると、不発弾処理は一般的に、起爆装置の信管を除去するなどして回収するか、状況次第ではその場で爆破する。
交通機関や観光への影響
区域内にある箕面駅前の「みのお本通り商店街」では、作業が終了する時間がはっきり分からないことから、終日休業する店舗もあるという。商店街振興組合の尾崎勝之理事長(62)は「市はしっかりと住民に避難を周知してほしい。円滑に作業が行われ、少しでも早く撤去が終われば」と話した。
当日は、公共交通機関も影響を受ける。規制が解除されるまで、阪急箕面線(箕面―石橋阪大前)は、午前9時40~50分頃から運休し、阪急バスは、箕面駅―北大阪急行・箕面萱野駅間で午前8時40分~9時頃から運休となる。
箕面公園は園全体の閉鎖はしないが、箕面駅から続く道が警戒区域に該当するため、南側の公園入り口(一の橋北)が閉鎖される。「昆虫館」は臨時休館する。一方、公園のそばを南北に走る「箕面ドライブウェイ」(府道43号)の北側を通って箕面大滝に行くことはできる。勝ちダルマで有名な勝尾寺は、通常通り参拝客を受け入れる予定だ。
箕面市観光協会は「警戒区域外を観光する方は、最新情報の入手に努め、安全に配慮してほしい」と呼びかける。
府内での過去の事例
府内では2022年、大阪市城東区の大阪公立大学森之宮キャンパスの建設予定地と、吹田市のJR南吹田駅近くで不発弾が見つかった。いずれも米国製の1トン爆弾で、警戒区域を設定し、周辺住民を避難させた上で撤去した。府災害対策課によると、1トン以上の不発弾が府内で撤去された件数は、今回の件を除き1955年度以降で103件あった。



