青森県田子町で和牛の肥育を手がける「オーク牧場」が、新しいブランド黒毛和牛「大蒜(にんにく)和牛」の本格販売を目指している。同牧場の大久保悠紀さん(38)は、「無理に(最高等級の)A5を目指すのではなく、健康でおいしい和牛を提供することが一番の目標」と話す。19日からは町内の産直施設「ロードステーション田子」で販売を始める。
地元産ニンニクと循環型農業
大蒜和牛の最大の特徴は飼料に地元産のニンニクを使用していること。同牧場では畜産と並行してニンニクの栽培を行っており、牛から出るふんを畑の堆肥にし、畑で育てたニンニクや稲わらを畜産に活用する、循環型農業に取り組む。
獣医師の経験から「健康第一」
大久保さんは結婚をきっかけに田子町に移住し、牧場運営を手伝い始めた。獣医師の資格を持ち、地元・盛岡市周辺の牧場を診察していたときは、少しでもランクを上げようと、太らせすぎて牛を死なせてしまうケースを多く見た。「A5ランクを獲得して高値が付けられる牛の影には、歩けないほど太ってしまったり、肥満由来の病気にかかったりするたくさんの牛がいる」という。



