胸まで届く水、逃げ遅れた約60人救助 石川・羽咋の豪雨被害
胸まで届く水、逃げ遅れた約60人救助 石川・羽咋の豪雨被害

石川、富山両県を襲った記録的な豪雨から3日で1週間になる。人的被害は石川県の軽傷6人にとどまったものの、夜間の急な増水で逃げ遅れた人が多数にのぼり、一歩間違えれば、大きな被害が出かねない状況が浮かび上がった。

堤防決壊で広範囲浸水、約60人を救助

川の堤防が決壊し、広範囲に浸水した石川県羽咋市では、自宅から出られなくなったり車に閉じ込められたりした約60人が、警察や消防によって助け出された。

飯山町地区に1人で暮らしていた義利子さん(85)は8月27日未明、激しい雷鳴で眠れなくなり、1階居間のソファに座っていた。すると、気づかないうちに室内に水が入ってきた。

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垂直避難の呼びかけも、足が悪く動けず

午前2時59分、レベル4大雨危険警報が発表されると、市は防災無線やメールで、外に出るのを避け、建物の上階に移動する「垂直避難」を呼びかけた。そして午前5時、市内全域に避難指示を出した。

金沢市に住む娘の貴美江さん(63)は心配になり、母に電話をかけた。「みるみるうちにひざ下まで水がきた」「畳がはがれて浮いている」と伝えられた。

利子さんは足が悪く、家の中でも両手に杖を持って歩く生活を送る。普段から2階に上がらないため、階段の前の床は物でふさがっていた。「垂直避難はとても無理だ」。貴美江さんは利子さんの無事を確かめるため、30分おきに電話をかけた。

救助要請から約2時間後、水が引き始める

利子さんの家の向かいに住むおいの宮崎哲さん(72)は、利子さんを案じ、助けに向かおうとした。だが、水の深さに断念。午前6時半ごろ、消防に救助を要請した。

約2時間後、水が引き始めた…

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