兵庫県と徳島県は1日、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋(全長1.6キロ)に設ける自転車道の工事の進行状況を共有する連絡会議を開いた。橋に近接する道の駅の敷地内で戦争遺構が見つかった影響で工事が遅れ、2027年度としていた完成時期が未定になったことが報告された。
自転車道整備の概要と遅延の原因
自転車道は「四国新幹線」の整備を想定して作られた橋下部の空きスペースを活用し、両県が総事業費計58億円を投じ、自転車道と歩道を合わせ幅約4メートルの道を整備する。2024年7月から着工し、2027年度の完成を目指していた。この日の会議には両県の担当者ら計10人が参加し、工事の進行状況について報告した。
「道の駅うずしお」(南あわじ市)の建て替えに伴う調査で、2022年3月に明治時代のドーム状の砲台「門崎砲台」の一部が発見され、翌年から本格的な発掘作業が始まった。施設は自転車道の工事車両を通す進入路に近く、作業の終了を待つ必要があり、橋本体の工事が予定から約9か月遅れたという。
現在の工事状況と今後の見通し
参加者は会議後、南あわじ市の工事現場を視察した。今年3月から橋の路面を支える「床版」の設置が進められており、全151枚中41枚の設置を終えた。橋本体の工事は2027年度末までに終える見込みだが、徳島県側にある遊歩道「渦の道」の防護柵の整備や舗装工事など周辺の整備はその後で、全体の完成時期や開通時期は未定としている。
兵庫県道路企画課の小崎隆志課長は「淡路島と四国が一体となる新たなサイクルツーリズムとして、地域活性化につながると期待を寄せている。開通に向けて着実に準備を進めていきたい」と話していた。



