イタリア・ミラノで17日、生活費高騰に抗議するデモに伴い、若者らと警察が衝突した。混乱は18日まで続き、市中心部のドゥオモ広場周辺では店舗の略奪や器物の破壊行為などが確認された。
200人以上が拘束、各地で混乱
イタリア通信(ANSA)によると、ミラノでは17日以降、200人以上が警察に拘束された。一部では、フランス・パリでの混乱や略奪をほうふつとさせる暴力行為も見られた。
17日のデモは当局の許可を得て実施されていた。北部のボローニャやトリノでも、抗議デモ後に同様の混乱が発生した。
警察が催涙ガスや放水銃を使用
警察は18日、ドゥオモ広場に集まった集団を排除するため、催涙ガスや放水銃を使用した。映像には、覆面姿の若者らが警察車両に物を投げ付ける様子が映っていた。
ドゥオモ広場から延びる商店街では、スーパーマーケットが略奪され、ごみ箱がひっくり返されたほか、スクーターや自転車が破壊された。
市長と首相の対応
ミラノのジュゼッペ・サラ市長は、「店舗の窓ガラスが割られ、店が略奪され、市民がおびえている」光景を目にしたと述べた。サラ氏はANSAに対し、「ここで起きたことは、世界の多くの都市で目にしていることと同じだ」と語った。
ジョルジャ・メローニ首相は17日、破壊行為に及んだ人々について、「デモを利用して混乱を広げ、治安を守る人々を攻撃し、都市全体を人質に取る暴徒」と非難した。また、X(旧ツイッター)に「デモを行うことは権利だ。しかし、われわれの都市を荒廃させることは権利ではない」と投稿した。
こうした事態を受け、メローニ首相は19日に治安対策を協議する会議を開くよう指示した。