伊勢湾台風伝える「愛のピアノ」が9月に三重・川越町でコンサート
伊勢湾台風伝える「愛のピアノ」が9月に川越町でコンサート

1959年9月の伊勢湾台風の被災地に、米女優シャーリー・マクレーンさん夫妻が寄贈した「愛のピアノ」を用いたコンサートが、2026年9月12日に三重県川越町の町あいあいホールで開かれる。イベントでは、被災体験を語る語り部の講演も行われ、自然災害の脅威と防災の重要性を後世に伝える。

「愛のピアノ」の由来と歴史

伊勢湾台風は1959年9月に発生し、死者・行方不明者は5000人を超えた。川越町(当時は川越村)でも174人が犠牲となった。この惨状を知ったマクレーンさん夫妻は、1959年から1960年にかけてチャリティー活動で集めた義援金2万ドルを基にピアノ47台を購入し、愛知・岐阜・三重の東海3県の小中学校に寄贈した。これらのピアノは「愛のピアノ」と名付けられ、被災地の子どもたちの心の支えとなった。

ピアノ発見の経緯

今回使用されるピアノは、川越町立川越中学校に保管されているものだ。2016年、当時の生徒が夏休みの自由研究で学校内にこのピアノが存在することを発見した。それまで教員や生徒の間でもその存在はほとんど知られていなかったという。その後、合唱コンクールの伴奏用に調律され、現在も現役で使われている。

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コンサートの内容

コンサートでは、同中学校の卒業生であるピアニスト2人が演奏を披露する。さらに、当時被災した町民2人が語り部として登壇し、自然災害の恐ろしさや防災の大切さを語る。主催する町伊勢湾台風メモリアル実行委員会の柳川平和会長は「イベントのことをマクレーンさんに伝えたところ、メッセージ入りの写真が届いた。当日展示する予定です。多くの方に愛のピアノの音色を聴いてほしい」と話している。

開催概要

イベントは9月12日午後2時開演。入場は無料で、誰でも参加できる。実行委員会は、このコンサートを通じて伊勢湾台風の記憶を風化させず、防災意識を高めるきっかけにしたいとしている。

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