熊本地震1週間、宇城市の避難所で女性と子育て世帯の不安
熊本地震1週間、宇城市の避難所で女性と子育て世帯の不安

熊本地震の発生から8月4日で1週間が過ぎた。この日、熊本県宇城市の避難所を巡り、被災者の声に耳を傾けた。女性ひとりでの避難、子どもを連れている状況、それぞれの現場に悩みや不安があった。

女性単身の避難、プライバシーと安全の狭間で

避難所に、24歳の女性がいた。一人暮らしをしていた自宅のアパートが断水し、頼るあてもなく、避難所に身を寄せた。「ひとりで家にいると地震のことがフラッシュバックして不安になる。ここなら人がいて、水や食料もあり、安全も確保されていると思った」と語る。

避難所では、プライバシーを保つのは難しい。広い空間に雑魚寝をする状況で、寝顔を見られることに抵抗感がある。物音やいびきで眠れず、イヤホンで音を遮っている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

シャワーは予約制で、枠はすぐに埋まる。入浴できずにせめて服を着替えたい、と思っても、避難所に専用のスペースはない。仕方なく車内で着替えている。「自分だけの空間があればいいのにと思う」とこぼす。

夜の不安、声かけ事案への警戒

加えて、夜も不安だ。周囲の人から、避難する人を家に誘う事案がおきていると聞いた。「自分の家は電気も水も通っているから来ないか」と声をかけられるらしい。それ以来、夜はトイレに行かないようにしている。避難所に求めたいことはあるものの、「こういうときは仕方ないのかな」と、こぼした。

子育て世帯、子どものストレスと暑さのジレンマ

7歳と5歳の子どもを育てる中村優里さん(29)も避難所に身を寄せていた。自宅アパートの建屋に大きな被害は無かったものの、家具や家電が倒れ、水道も止まった。

発災当日は車中で過ごし、翌日から避難所へ。ただ、子育て世帯ならではの難しさを感じている。子どもを外で遊ばせて気分転換をさせたいが、連日の猛暑で難しい。外に連れ出したとしても、シャワーを自由に浴びせられる状況になく、汗をかかせることにためらってしまう。

まわりの被災者への配慮も欠かせない。「狭くてもいいので、子どもが少し騒いだり遊んだりできるスペースがあればうれしい」と話す。

仕事復帰と葛藤、小さな目標でつなぐ

子どものストレスも心配だ。余震が起きただけで泣き出し、小さな揺れでも突然、情緒不安定になってしまう。不安はつきないが、生活のため、仕事に復帰した。

自分の母親と交代で面倒を見ているが、子どもを残して職場へ向かうことに葛藤がある。「離れている時、また大きな地震が来たらどうしよう」と不安を募らせる。

先の見通せない状況でも、子どもには、小さな目標を示し続けるようにしている。「また友達と遊べるといいね。プールに入れるといいね」と話していた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ