兵庫県豊岡市の城崎温泉街で、外湯めぐりに冷たさの要素も取り入れる実証イベント「冷湯治WEEK」が行われている。外湯の温度調整や氷水の活用などを含め、夏場の誘客促進策を検証しようと、若手経営者らでつくる「城崎温泉旅館経営研究会(二世会)」が企画した。
宿泊予約が1割減、猛暑が影響か
同温泉街では8月前半の宿泊予約人数(7月1日時点)が、大阪・関西万博(2025年)の影響がなかった24年の同時期と比べて1割ほど減少しているという。猛暑が一因とみて、芸術文化観光専門職大の高橋伸佳教授(スポーツ健康科学)とともに、入浴後ののぼせ感などを改善する冷やしの仕掛けを検証することにした。
水風呂や氷足水で涼を提供
7日までの期間中、外湯の一部浴槽で通常より低めの湯温設定としたほか、「地蔵湯」で入浴後の火照りを冷ます「水風呂」を設けたり、湯温が高い「柳湯」の浴室内に氷水タンクを設置したりしている。
1、2日には、2か所の足湯に氷水を入れた「氷足水」を設け、観光客らに足を浸して涼感を味わってもらう取り組みや冷タオルの配布も実施した。氷足水を体験した名古屋市の中学1年生(12)は「暑さが吹き飛んだ。冷えすぎなぐらい」と喜んでいた。
今後の検証と課題
来訪者へのアンケートをもとに、高橋教授らが今後、外湯めぐりや満足度などに与えた影響を検証する。同研究会の芹澤恭輔・総務委員長は「猛暑が当たり前になりつつある今、夏に外湯をどう楽しんでもらうかは温泉地全体の課題になっている」としている。



