福井大雨、車内浸水後のエンジン始動に警鐘 高台避難を呼びかけ
福井大雨、浸水車のエンジン始動に注意 高台避難を

8月29日から30日にかけて降った記録的な大雨の影響で、福井県では冠水による車両の立ち往生が相次ぎ、レッカー作業が2日まで続いた。県によると、住宅の浸水被害は2日午後1時現在で6市町221棟に増加。福井地方気象台は、3日から4日にかけて前線の影響で警報級の大雨となる可能性があるとして、土砂災害への警戒を呼びかけている。

冠水による車両移動の要請が211件

日本自動車連盟(JAF)福井支部によると、冠水による車両移動の要請が8月30日から9月1日の3日間で211件あった。レッカー作業は2日にほぼ完了した。

要請が多かったのは、危険度が最も高い「レベル5大雨特別警報」が出た福井市と、広範囲が冠水した坂井市で大半を占めた。坂井市は丸岡地区、福井市は森田地区からの要請が多かった。勝山市と大野市でも要請があった。

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要請は30日未明から相次ぎ、道路冠水で走行中に動けなくなったり、アンダーパスに水没したりした。30日朝以降は、自宅駐車場に停めていた車が冠水したケースが多かった。JAF福井支部には近隣県から応援隊が駆けつけ、通常の3倍の15人態勢で対応した。

浸水後のエンジン始動に注意

車両の立ち往生や道路冠水に伴う110番は、2日午前9時現在で148件あり、県警は救助活動などに対応に追われた。

JAF福井支部は「一度でも車内が浸水したら、水が引いた後でもエンジンをかけると破損や感電の危険がある」とし、「大雨の時は事前に車を高台に避難させるなどして、できる限り車の使用を控えてほしい」と注意を呼びかけている。

再び警報級大雨の可能性

福井地方気象台によると、3日の県内は1時間降水量が多いところで40ミリ、4日午後6時までの24時間降水量は60ミリと予想される。記録的な大雨で地盤が緩んでいる地域があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあるとして警戒を呼びかけている。

勝山市の防災担当者は「側溝に土砂が詰まり、水の逃げ場がなくなっているところもある。避難所を早めに開けることも検討しないといけない」と話していた。

住宅浸水221棟、河川被害も拡大

県のまとめによると、住宅の床上・床下浸水被害は福井市が102棟で、坂井市の66棟を上回った。護岸の損傷や河岸の浸食などを含めると、河川の被害は38河川147か所に増えた。

福井市は、大雨で浸水被害があった同市若杉の市立みどり図書館が数か月休館すると発表した。図書貸し出しなどを管理するシステムが使えなくなったためという。

みどり図書館は館内の床上5センチ程度まで浸水。管理システムの配線が床下にあり、水につかったため復旧作業に時間がかかる。蔵書への影響はなかった。8月30日時点で準備できていた予約本の受け取りは他の市立図書館で、本の返却は他の市立図書館と商業施設内の返却ボックスで可能という。

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