29日から30日にかけて記録的な大雨に見舞われた福井県北部では31日、復旧作業が本格化した。県全域に「熱中症警戒アラート」が出され、浸水被害を受けた住民らは汗だくになりながら後片付けに追われた。
福井市では浸水被害、住民が清掃作業
危険度が最も高い「レベル5大雨特別警報」が出た福井市。被害の大きかった森田地区では水が建物内に達したケースもあった。同市下森田新町の男性(91)は、長男(67)とともに早朝から自宅に併設する物置の清掃作業にあたった。物置は約40センチの高さまで浸水したため、水につかった家財道具を運び出し、床板を1枚ずつ外して洗った。
福井地方気象台によると、この日の福井市の予想最高気温は35度。男性は「暑い中でどこまで作業を続けられるか。体力的にしんどくなったら中断する」と汗をぬぐった。
長男は「60年以上住んでいて初めてのこと」
長男は「60年以上住んでいて初めてのこと。『自分のところは大丈夫』と思っていたけど、人ごとじゃないですね」と語り、「水に浸かった冷蔵庫は捨てることになるかも」と肩を落とした。
広範囲が冠水した坂井市の春江地区では、住宅周辺の用水路に刈り取った後の稲わらが大量に流入した。パート従業員(75)は30日午後から、熊手でわらをかき出す作業を続けている。「用水路が詰まると危険だが、やってもやっても流れてくる」とため息をついた。
県災害対策本部が注意喚起
県災害対策本部は「熱中症にならないよう水分を補給し、休憩を取りながら作業してほしい。危険なので水が残っている場所には近づかないように」と注意を呼びかける。



