静岡県伊東市の伊東オレンジビーチで開催された「第80回按針祭 海の花火大会」で、打ち上げ花火の一部が落下し観客がやけどを負った事故について、市は14日、花火玉への着火不良が原因だったと発表した。市によると、同日までに9人がやけどなどの被害を訴えている。
事故の状況と被害
事故は10日午後8時45分頃に発生し、観覧客の30歳代夫婦やその息子が足や頭などにやけどを負った。このほか14日までに、5人が腕や足などにやけど、1人が混乱の際に転倒してけがをしたと申告している。
原因と再発防止策
市は事故後、花火を打ち上げた業者らと映像などで事故状況を検証した。その結果、業者が直径約9センチの3号玉を2個重ねて筒に入れて打ち上げたが、そのうち1個が着火不良で正常に開かず、その一部が風の影響を受けて観覧エリアに落下。その衝撃で火薬が燃焼したとみられることが判明した。市によると、1本の筒に複数の花火玉を入れる「重ね玉」は一般的な方法だという。
再発防止に向け、市は今後、安全性が確認できるまで事故を起こした業者の「重ね玉」を禁止するほか、全ての業者に対して風速や風向きなどに配慮するように呼びかけた。
市の担当者は「打ち上げ機材の確認をこれまで以上に徹底するなどし、安全対策を強化する」と述べた。



