台湾高速鉄道(台湾高鉄)向けの新型車両「N700ST」が15日、台湾南部の高雄港に到着し、現地で式典が開かれた。第1編成は来年4月末までに試運転などを終了し、7月1日の営業運転開始を目指す。
日立、東芝などが12編成を製造
新型車両は東海道新幹線の最新車両「N700S」をベースに、日立製作所と東芝などが台湾向けに12編成(1編成12両)を開発、製造。日本側は2023年に約1240億円で受注していた。
第1編成は今年7月末に山口県下松市の日立製作所笠戸事業所から台湾に向けて出荷された。新型車両は現行車両と同じ最高時速300キロで営業運転を行う。授乳室やバリアフリー設備も導入する。
輸送力が逼迫…新型車両で25%増強
式典では日立製作所鉄道ビジネスユニットの山川拓也氏が日立東芝連合を代表してあいさつし、「この新世代車両が台湾高速鉄道のさらなる発展とサービス向上に寄与し、台湾社会の発展を支える一助となることを確信している」と述べた。
台湾高鉄は今後、現行の「700系」をベースにした「700T」の34編成に新型車両の12編成を加え、28年末までに計46編成体制での営業運転を目指す。台湾高鉄は輸送力が逼迫し、ピーク時は指定席が満席になり自由席の通路が立ち客で混雑する状態が常態化。新型車両の導入で輸送力を25%増強する構えだ。
台湾高鉄は日本の新幹線技術を海外で初めて採用し07年に開業した。



