高齢者運転技能検査に「方向変換」追加へ、合格者でも事故多く
高齢者運転技能検査に「方向変換」追加へ、合格者でも事故多く

警察庁の有識者検討会は3日、一定の違反歴がある75歳以上を対象に運転免許更新時に行っている運転技能検査(実車試験)の見直しに関する報告書をまとめた。複数の運転操作が必要な「方向変換」の課題の追加などが示された。実車試験に合格したドライバーによる事故が多いことを踏まえたという。

来年度からの改善目指す

警察庁は道路交通法施行規則の改正などをして来年度からの改善を目指す。

実車試験は2022年に導入され、運転免許を更新する75歳以上のうち過去3年間に特定の違反をした人に義務付けられる。一時停止や信号通過など五つの課題があり、検査員が100点から減点方式で採点。70点以上で1種免許の合格になる。

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合格者の事故件数は2.8倍

しかし警察庁が、試験の合格者と、試験の対象外で高齢者講習の受講者(75歳以上)のその後の事故件数(10万人あたり)を追跡調査すると、試験の合格者の事故が対象外の高齢者の2.8倍だったことが判明。違反は1.9倍だった。

実車試験が十分に機能しておらず、試験の見直しが必要だとして警察庁は有識者検討会を7~8月に計3回開いて議論してきた。

方向変換の課題を追加

検討会の報告書では、高齢者の事故はアクセルとブレーキの踏み間違いが目立つとして、ペダルやハンドル操作、後方・周囲への複数の注意が同時に求められる課題が必要と判断。車庫入れのように、限られたスペースに一方向からバックで入れ、逆方向に前進する方向変換の追加を決めた。この際、接触や脱輪をすると20点の減点にする。

合格率は93.9%から81.6%に低下する見込み。

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