パチンコ店で車内放置、10年で506人 短い時間でも許されない理由
パチンコ店で車内放置、10年で506人 短い時間でも許されない理由

熊本市で7月、自宅駐車場の車内に残された11カ月の男児が死亡する事故があった。夏が本格化する中、「短い時間なら」という気持ちが取り返しのつかない事故を招く。パチンコ店では10年間に500人を超える子どもが取り残されているのが見つかったデータもある。官民を挙げた防止策が進む。

埼玉のパチンコ店で車内放置発見

4月下旬の夕方、埼玉県越谷市のパチンコ店「メガガイア越谷大里店」で、清掃スタッフの女性が「車内放置、あります!」と店に駆け込んだ。高橋良太店長(43)が駐車場に向かうと、窓が少し開きエンジンが止まった軽自動車の助手席で、5、6歳くらいの男児が座ってスマートフォンを触っていた。

放送で保護者を呼び出すと、30代くらいの女性が名乗り出た。子どもを車に置いて「夫を店に迎えにきた」と説明した。高橋店長が店のカメラを確認したところ、パチンコを打つ夫の後ろに立って様子を見たり、喫煙所に入ったりする女性の姿が映っていた。

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10年で396件、506人の子ども

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)によると、2026年3月までの10年間で、店側が巡回などで子どもが放置されていることに気づき、警察に通報したり保護者を呼び出して退店させたりしたケースは396件。発見された子どもは506人に上る。

店では880台収容の駐車場を定期的にスタッフが見回っており、夏場は1時間に1回。スモークガラスの窓は懐中電灯で中を確認し、毛布があればその下に子どもが隠れていないか気を配る。今回の事案でもスタッフが放置された子どもに気づき、13分で退店させた。「スタッフの意識が高い証拠」と高橋店長は話す。

防止策の重要性

車内放置は短時間でも危険を伴う。真夏の車内はエアコン停止後、40分で熱中症危険レベルに達するというデータもある。官民が連携し、注意喚起のポスター掲示や巡回強化など、防止に向けた取り組みが続けられている。

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