岩手県雫石町で、民家にクマが1週間のうちに4回も侵入する異常事態が発生している。11日午後6時ごろ、同町の民家に住む70代の男性から「家の土間にクマがいる」と110番通報があった。クマはその後逃げ去り、男性や同居家族にけがはなかったものの、玄関脇の窓ガラス1枚が割られる被害が出た。
7日間で4回の侵入、住人は恐怖
県警盛岡西署の発表によると、侵入したクマは成獣とみられ、窓ガラスを割って屋内に入ろうとしたとされる。この民家では、5日に2回にわたりクマが侵入し、キャットフードやカブの漬物を食べられた。さらに10日にも台所にあった菓子類などを食べられていた。11日の侵入は4回目となる。
男性によると、5日には家の外に追い払ったクマが立ち上がって玄関の扉を開け、再び入ろうとしたため、男性は扉を必死に2分間にわたって閉め続けたという。男性は「一度味を占めたクマは何度もやってくる。早く駆除してほしい」と話している。
県と町が電気柵と箱わなを設置
県と雫石町は、この民家の周囲に電気柵を設けたほか、箱わなを設置して捕獲を試みている。また、近隣の住宅など3軒でもクマの侵入が目撃されており、県警は同じクマの可能性があるとみて住民に警戒を呼びかけている。
クマの被害は全国的に増加傾向にあり、特に東北地方では人里への出没が相次いでいる。専門家は「エサとなるものが簡単に手に入ると、クマは学習して繰り返し訪れるようになる」と指摘しており、住民は食品やゴミの管理を徹底する必要がある。



