7月28日の熊本地震で震度6強の揺れに襲われた熊本県八代市。その直後、市内の産科医院では新たな命が産声をあげていた。一方、今も多くの世帯で断水が続き、新生児を育てる家庭に影響が出ている。
八代市の介護職員、松永加奈さん(29)は地震の約1時間半後、八代レディースクリニックで次男となる男児を出産した。
分娩室で襲われた大きな揺れ
午後3時ごろに分娩室に入り、陣痛促進剤を使い分娩台に座っていたときだった。午後4時27分、大きな横揺れに襲われた。固定されているはずの分娩台までが左右に動き、とっさに両側の手すりにつかまった。
テレビでは緊急地震速報が流れ、廊下からは、入院している母親たちの悲鳴が聞こえてきた。「安全なお産にするから」と声をかけられ、近くの医療機器も大きく動く中での出産となった。
生まれた男児は村岡柚季ちゃんと名付けられた。名前には、地震の中での誕生への思いが込められている。



