渋谷から東急東横線で3駅6分の場所にありながら、再開発されない街・祐天寺。駅前に広がる小ぶりなロータリーと、低層の建物が特徴的だ。渋谷とは異なり、高層ビルはなく空が広く見える。
新旧入り交じる商店街と良好な住宅地
駅周辺には複数の商店街が広がり、チェーン店から歴史ある商店、新しい店舗が混在している。駅から近いエリアでは、ドトールコーヒーショップやマクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなどの飲食チェーンが目につく。
駅の正面に伸びる祐天寺駅通りは、近隣住民と見られる人が多く通る。一方、みよし通りは店舗数や通行人の数は減るものの、曲がりくねった道に隠れ家的なカフェが点在し、歩いていて楽しい。昭和通りにもおしゃれなカフェやアパレル店が並ぶ。
地名は寺に由来、長らく農村だった
祐天寺の地名は寺に由来し、長らく農村だった。東横線が開通する前は農村地帯で、戦後からほぼ変わっていないエリアもあるという。駅前一等地の光景も、昔ながらの商店街や昭和の趣を残す家屋、狭く入り組んだ路地がそのまま残っている。
駅東側の祐天寺エリアでは、高台から渋谷や中目黒の超高層ビルが見える。再開発が進む渋谷とは対照的に、祐天寺はそのままの街並みを保ち続けている。
再開発されない理由と街の魅力
タワマンや高層オフィス、大きな商業施設が生まれない街には、さまざまな理由がある。祐天寺は、再開発されないままの街として、その魅力を保っている。ライターの坪川うたさんは、緻密なリサーチとフィールドワークで、この街の正体に迫る。
再開発が進まないことで、昔ながらの商店街や住宅地の雰囲気が残り、住民にとっては住みやすい環境が維持されている。渋谷から近いながらも、独自の街並みを守る祐天寺は、今後もその姿を変えることなく、人々に親しまれていくことだろう。



