なぜドンキや歌舞伎町に外国人観光客が殺到するのか 日本で取り組み進む「ナイトタイムエコノミー」
ドンキや歌舞伎町に外国人観光客が殺到 ナイトタイムエコノミー最前線

夜の時間帯に行われる経済活動を「ナイトタイムエコノミー(NTE)」と呼ぶ。政府や自治体は現在、観光振興のためNTEの活性化に向けた取り組みに力を入れている。今回は、観光を中心としたNTEの現状を解説する。

インバウンドは夜にも観光する

夜、新宿駅東口から歌舞伎町方面に歩いてみると、外国人が多いことに気が付く。カップルや家族連れ、男性の集団客などさまざまだ。彼らの目当ては、光り輝く飲食店やカラオケ店などの看板である。一番街周辺を中心に、電飾の看板を見ながら歩き回っている。

ただの看板が人気なのは、インバウンドにとって「日本らしさ」を感じさせるものだからだ。

海外では派手な看板が規制されていることが多く、繁華街に無秩序に存在する看板は、日本ならではの趣深いものとして認識されている。海外の映像やゲームでも、日本の繁華街を表現する際に看板がよく用いられる。

歌舞伎町や京都で外国人観光客が増加

このほか、2015年に完成した「ゴジラヘッド」も歌舞伎町の認知度を高めた。一番街から数分歩いた場所にあるゴールデン街も、小さな店舗が集まる風景が人気で、ツアー客が多い。

京都では清水寺に近い法観寺周辺が、夜も観光客でにぎわっている。旧市街が並ぶ先斗町も歩き回るインバウンドが多い。寺では電灯に照らされた古い街並みや仏像を眺める客がひしめき、ナイトツアーも組まれている。ただし歌舞伎町とは異なり、寺周辺は観光客以外の人は少ない。ナイトツアーも地域住民や経済界が主催するものではないため、観光公害の種となっている。

NTEの一角を担うドンキ

インバウンドの夜の観光先として、ドン・キホーテも挙げられる。店内には外国人観光客が多く訪れ、日本らしさを感じられる商品を求める姿が見られる。