国の安全基準を満たさず、安全性が極端に低いとみられるチャイルドシートが、インターネット通販サイトで販売されていることが国土交通省への取材で分かった。大半は中国製で、中には「クッション」と称しながらチャイルドシート本体と誤認させるような紹介をする製品もあった。事故の際に命を守れない可能性が高く、国交省が注意を呼びかけている。
保安基準とEマークの仕組み
チャイルドシートは車の部品と同様に、道路運送車両法で保安基準が定められている。基準をクリアした製品には、国が安全性を認めた証しとして「Eマーク」が付く。道路交通法では、6歳未満の子どもについてチャイルドシートの使用を義務付けており、未認証品を使用すると道交法違反となる。
削除要請の実態と「いたちごっこ」
国交省は2017年から通販サイトを監視し、未認証とみられる製品を発見した場合、サイト運営者に商品ページの削除を求めている。昨年度はアマゾンに対し25件の削除を要請し、前年度から10件増加した。
削除要請の対象となる商品のほとんどが中国製で、出品者に問い合わせても他社製品の認定証を加工した画像を提示したり、応答しなかったりするケースがあったという。一度商品ページが削除されても、類似製品が別のページで販売されることも多く、「いたちごっこ」の状態が続いている。
国交省の呼びかけ
国交省審査・リコール課の担当者は「未認証品の場合、お子さんの命を守れない可能性が高い。ネットで買う場合でもEマークがあるかどうかを確認してほしい」と話している。