ロシアの全面侵攻を受けるウクライナの議会は15日、ルスラン・クラウチェンコ検事総長(36)を解任した。別の検察幹部が汚職容疑で捜査を受けたことについて、反汚職捜査機関の陰謀であるかのような発言をした14日に、ゼレンスキー大統領が迅速な解任を議会に呼びかけていた。
汚職事件を巡る発言が引き金
クラウチェンコ氏は、検察幹部に対する汚職捜査を反汚職捜査機関による陰謀だと示唆する発言を行った。この発言を受け、ゼレンスキー大統領は迅速な解任手続きを議会に要求していた。
相次ぐ高官の解任
ウクライナでは8月以降、ステファニシナ前駐米大使やムドラ前大統領府副長官らが汚職捜査の進む中で解任された。反汚職捜査機関が機能しているとの見方もできるが、幅広い人事権を持つゼレンスキー氏の求心力にも影響を与えかねない。
クラウチェンコ氏の解任は、戦時下のウクライナにおける汚職対策の一環として注目される。政権内部での汚職疑惑が続く中、今後の捜査や人事の行方が焦点となる。



