富山市長、人口水増し指示を否定「把握している範囲ではなかった」 副市長ら聞き取り
富山市長、人口水増し指示を否定 副市長ら聞き取り

富山市が2025年国勢調査で人口を2千人以上水増しした疑いをめぐり、藤井裕久市長が1日午後、記者団の取材に応じた。市幹部に対し、水増しの指示の有無を確認したといい、「私の把握している範囲ではなかった」と述べた。

副市長と企画管理部長への聞き取り結果

職員への指示について藤井市長は、副市長と、国勢調査を所管する企画管理部長に直接聞き取りをしたと説明。「そんなことを言ったこともないし、(指示をしているのを)見たこともない」との回答だったと明かした。自身の指示についても否定した。

一方、住民票に基づく住民基本台帳の人口に言及し、「(国勢調査との)『差を埋めたい』との指示が与えられていたのではないかというのが私の推測だ」とも述べ、詳細を確認する意向を示した。

不正の発生経緯と今後の対応

今回の不正は、「指導員」と呼ばれる市職員約300人が紙の質問表などを点検し、約20人の企画調整課で確認する事務作業の中で生じたとみられる。市長は「組織的な問題は否めない」とし、組織の改正を含めてチェック態勢を強化する考えを示した。

また市によると、国勢調査の速報値をもとに算定される地方交付税交付金を2億円程度、過大に受け取った可能性があり、詳細は2日の定例会見で公表するという。返還などについては今後、総務省と調整するという。