終戦の日を迎えた15日、文京シビックホール(文京区)で東京都戦没者追悼式が行われた。先の大戦の終結から81年となり、悲惨な歴史を直接知る人が減る中で、86歳と17歳の戦没者遺族代表が登壇し、戦禍の記憶や教訓の継承を誓った。
小池知事「平和の尊さ…語り継ぐ使命」
式典の冒頭、東京消防庁の演奏で国歌を斉唱。日本武道館(千代田区)で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式に臨席された天皇陛下のお言葉を中継した。小池百合子知事は式辞で「先人の苦難の歴史を振り返り、平和の尊さを次の世代へ語り継いでいくことは私たちの重要な使命」と呼び掛けた。
遺族代表の86歳と17歳が追悼
追悼式典では遺族代表2人が戦没者を追悼。父の井上豊一さんを中国戦線で失い、自らも昭和20年8月の八王子空襲を経験した柿山和子さん(86)は、小中学生に戦争体験を伝える語り部の活動をしており、「戦争の悲惨さ、平和の尊さを若い世代に語り続けていく」と力を込めた。
海軍だった曽祖父が太平洋で戦死した島崎吾郎さん(17)は、平和な日常について「曽祖父をはじめ多くの方々の犠牲の上に成り立っている。そして、多くの遺族の方々が必死に戦後復興に尽くした結果だ」と感謝を伝えた。
式の概要と参加者
式は都と都遺族連合会が共催で昭和41年から毎年実施。この日は最高齢で103歳、最年少で13歳の394人が参列した。次世代への歴史の継承を図ろうと、昨年から都内在住・在学の生徒や学生も招待されており、計26人が参加した。



