国会議員だけが都心一等地の格安マンションに住めるワケ
国会議員が都心一等地の格安マンションに住めるワケ

国会議員は、歳費、不逮捕、免責という憲法上の3大特権に加え、議員会館や宿舎でも一般人には考えられない待遇が用意されている。ただし、選挙に落ちればその恩恵はあっけなく消える。TBSラジオ記者の澤田大樹氏が、著書『永田町の人をウォッチしてみた』(カンゼン)でその実態を解説している。

国会議員が持つ「3大特権」

国民の代弁者たる国会議員には、さまざまな“特権”が与えられている。憲法で定められた3大特権を見ていこう。

まずは、憲法49条で定められた「歳費特権」。国がその人の身分を保証し、国から歳費という名の給料が出るという特権だ。

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次に、憲法50条で定められた「不逮捕特権」。国会の会期中は逮捕されない、という特権だ。例外として現行犯逮捕の場合や、警察や検察側が逮捕許諾要求を国会側に提出した場合は会期中でも捕まえられるというルールがある。

なぜ「不逮捕特権」があるのか

悪いことをした政治家が逮捕されないのはおかしいと思うかもしれないが、このルールは権力の暴走を止めるための大切なものだ。万が一にも、警察や検察などが、「あの議員のやり方が気に食わん!」と容疑をでっち上げて不当逮捕できてしまったら、国民から選ばれた議員の発言権や議決権は簡単に奪われてしまう。

戦前に、権力の暴走により身柄の拘束があった反省を踏まえているとも言える。国会議員の地位は重く、簡単に身柄を拘束できないように、憲法が「国に好き勝手やらせないぞ」と縛っているのだ。

3つ目は「免責特権」だ。国会内で行った演説や委員会で行った討論、どの法案に賛成したかなどの発言に責任は問われない、というものだ。「あの法案に賛成した○○議員が気に食わない! 処罰するぞ」という事態がまかりとおっては、議員たちは安心して議論ができません。そこで基本的には、国会内では“何を言ってもいい”ということになっている。

議員会館や宿舎の好待遇

こうした特権に加え、議員には議員会館や宿舎でも一般人には考えられない待遇が用意されている。例えば、赤坂の80平米の部屋が月12万4747円、青山なら2万1638円といった格安の家賃で住めるという。これは家賃相場の4分の1以下という好待遇だ。

ただし、選挙に落ちればその恩恵はあっけなく消える。議員でいられる間だけの特権なのである。

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