京都市の女子大学生に毒性の強いタリウムを摂取させ殺害したなどとして、殺人罪などで起訴された知人の無職、宮本一希被告(40)側が、大阪地裁で11月に始まる裁判員裁判で、女子大学生に対する殺人罪と被告の叔母に対する殺人未遂罪について無罪を主張することがわかった。弁護人が明らかにした。
起訴内容と無罪主張の詳細
起訴状では、宮本被告は2020年7月中旬頃、叔母で不動産会社を経営していた宮本紫(ゆかり)さんに殺意を持ってタリウムを摂取させ、中毒症状による重い脳炎に陥らせ、22年10月には、知人だった立命館大3年の浜野日菜子さん(当時21歳)にタリウムを摂取させて殺害したとしている。宮本被告は、捜査段階では黙秘していた。
弁護人によると、殺人罪と殺人未遂罪について「被告は犯人ではない」と無罪を主張する。
検察側の立証方針と捜査で判明した事実
公判関係者によると、検察側は、2人がタリウムを摂取したとみられる時間帯に、宮本被告が2人と接触していたことや、それ以前に入手困難なタリウムを所持していたことなどの状況証拠を積み重ね、有罪を立証する方針。
このほか、これまでの捜査では、宮本被告がスマートフォンで「殺人」と検索したことや、浜野さんの嘔吐物、紫さんの血清や尿からタリウムが検出されたことが判明している。
その他の起訴事実と公判日程
一方、宮本被告は、新型コロナウイルス対策の国の助成金計約1億1150万円をだまし取ったとする詐欺罪や、紫さん名義のマンション一室を自身の名義に無断で変更したとする電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪などでも起訴されている。弁護人によると、これらについては起訴事実を認める方針という。
地裁によると、初公判は11月26日。来年2月26日まで計32回の公判期日が指定されている。判決は3月19日。



