誕生から半世紀、京都・高島屋洛西店が閉店 ニュータウン再生課題
誕生から半世紀、京都・高島屋洛西店が閉店 再生課題

京都市西京区の高島屋洛西店が3日閉店し、1982年4月の開店以来、約44年の歴史に幕を下ろした。老朽化に加え、店舗がある洛西ニュータウンで少子高齢化と人口減少が進み、収益改善が見通せないとして閉店が決まっていた。近隣では京都市立芸術大学の跡地活用も決まっておらず、まちの再生が課題となっている。

ニュータウンは半世紀、人口減少と高齢化進む

洛西ニュータウンは1976(昭和51)年に完成し、今年でちょうど半世紀を迎える。市営地下鉄東西線がいずれ延伸して便利になると言われ、多くの子育て世代を引きつけたが、京都市の財政難などで延伸は頓挫。路線バスしか公共交通がないことなどが足かせとなり、人口は1990年の約3万6千人をピークに、2020年には約2万2千人に減少。高齢化率は43%で市平均を15ポイントほど上回っている。

閉店惜しむ声、跡地はマンションに

高島屋によると、2025年度の来店客数は2016年度の約7割にとどまった。近くに住む70代主婦は「お中元やお歳暮の買い物、子どもの誕生日など、節目ごとにお世話になった。高島屋がこの街にあることは、住民の多くが誇りに感じていた。閉店は残念だ」と話す。

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洛西ニュータウンの再生をはかろうと、京都市は2023年に都市計画を変更した。1~2階に商業施設や保育所など、上層階にマンションなどの住宅という建物ができればにぎわいも創出できるとし、市内の建築物の高さ規制31メートルも条件を満たせば撤廃するとしていた。

しかし、高島屋は、洛西店の土地・建物を大阪の不動産開発会社に売却。高齢者向けの分譲マンションになる予定という。周辺では、2023年に京都駅東部に移転した市立芸大の跡地も残っている。

最終日は約700人が行列、サテライトショップ開店へ

高島屋洛西店では3日、開店前に約700人が行列をつくり、先着千人に高島屋のシンボルの赤いバラが贈られた。店長の反田憲一さん(56)は「『最後やから』と電車とバスを乗り継いで遠方から来て下さったお客様がたくさんいた。寂しい気持ちでいっぱいだが、地域のみなさまには感謝の思いを伝えたい」と語った。

高島屋は9月1日から、隣接する商業施設「ラクセーヌ専門店」にサテライトショップ「タカシマヤローズショップ洛西」を出店する。和洋菓子や酒類など贈答品を中心に販売するが、売り場面積は40平方メートルにとどまる。年末にかけて引き合いの多かったお歳暮やおせちの注文は10月末から、近隣のホテル京都エミナースに特設会場を設ける。来年以降のお中元についても検討中だという。

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