神戸地検は25日、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(59)の、兵庫県議の奥谷謙一氏に対する脅迫容疑について、再び不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと明らかにした。
検察審査会の「不当」議決を受け再捜査
立花党首は同容疑などで2025年6月に書類送検され、神戸地検はいったん不起訴(嫌疑不十分)としていたが、神戸第2検察審査会が今年6月に不当と議決したことを受け、再捜査していた。
検察審査会は最初の不起訴を受けた6月24日付の議決書で、立花党首が兵庫県知事選に立候補していた24年11月、奥谷氏の神戸市内の自宅兼事務所前で街頭演説した際、「出てこい奥谷」「あまり脅しても自死されても困るから、これくらいにしておく」などと発言したことについて、「人通りの少ない住宅地に何十人もの聴衆を集め、自宅前で被害者を糾弾する内容の演説をすることは、一般人であれば恐怖を感じる」などと指摘していた。
地検は「害悪の告知に該当せず」と判断
一方、地検は再び不起訴とした理由について、「関係証拠を慎重に精査・検討したが、演説における立花氏の一連の言動が、人を畏怖(いふ)させるに足りる程度の害悪の告知に該当すると認定することは困難と判断した」と説明した。
奥谷氏は当時、斎藤元彦知事らを内部告発した文書について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)の委員長を務めていた。
立花党首は知事選に立候補しながら、同じく立候補していた斎藤氏への投票を呼びかける「2馬力選挙」を展開していた。