高知市比島町の高知県立交通安全こどもセンター(比島交通公園)で展示されている蒸気機関車が老朽化し、昨年から立ち入りができない状態となっている。県は修復に向けて、クラウドファンディング型ふるさと納税による寄付を募っているが、8月末時点で目標額の半分にも達していない。
機運を高めようと、高知市のオーテピア高知図書館で3日から機関車の魅力を伝える企画展が始まり、協力を呼びかけている。
「シゴハチ」の歴史と現状
県によると、この蒸気機関車は「シゴハチ」の愛称で親しまれる「C58形」で、1943年4月から1968年7月まで土讃線を走行。1970年5月の交通安全こどもセンター開園時に、日本国有鉄道四国支社(現JR四国)から提供された。
機関室に入ることもでき、来園者が自由に触れて遊べる遊具として市民に親しまれてきたが、長年の風雨などで車体の劣化や腐食が進み、昨年7月から立ち入り禁止となった。
修復プロジェクトの現状と企画展
安全性の確保や、将来的には保存そのものが困難になる可能性があるため、県は今年6月にクラウドファンディング型ふるさと納税による修復プロジェクトを開始。さび止めや塗装にかかる費用183万7000円を募っている。
受け付けは9月23日までだが、8月31日時点で寄付は目標の半分にも至っていない。県は3日から23日まで、オーテピア高知図書館で企画展を開催。蒸気機関車や列車、鉄道にまつわる書籍約70冊や、機関車のジオラマ模型を展示している。
県の呼びかけ
県県民生活課は「戦前から戦後にかけて、県民がひたむきに励んだ激動の昭和期を思い起こさせ、エネルギッシュなたたずまいを残す全国有数の貴重な機関車。展示を通じて、躍動感に満ちた蒸気機関車の魅力や旅情あふれる列車の世界を再発見してほしい」と寄付を呼びかけている。



